湖南市の財政を知る

公開資料による客観データを示します。

財政の規模感

  • 一般会計・当初予算の目安(R6) 約253億円 公表資料により年度で変動
  • 市税の目安(R6) 約86.5億円 固定資産税が市税の大宗

公開されている近接年度の広報数値(参考)

市の「令和7年度当初予算」広報資料では、一般会計269億円(前年度当初比+16.0億円)、市税96.5億円(歳入の35.9%)とされています。R6の「約253億円/約86.5億円」は、年度差を踏まえた規模感の整理です。厳密な確定値は各年度の予算書・決算書で確認してください。

出典

経常収支比率(財政の弾力性)

経常収支比率が高いほど、毎年決まって出ていく経費の割合が大きく、政策的な「ゆとり」が小さくなります。湖南市は令和5年度88.2%令和6年度88.0%で、80%台後半です(以前の「97〜98%」という整理は誤りでした)。

全国平均・類似団体平均よりやや良好な水準です。市の長期財政計画では90.7%以下の維持を目標としており、現状はこれを下回って達成しています。一方で市自身は「依然高い」「硬直化」と評価し、公債費・扶助費など義務的経費を課題視しています。

出典
  • 湖南市 令和6年度一般会計等決算審査意見書等:PDF
  • 湖南市『長期財政計画』(改訂版含む)目標90.7%以下:keikaku07.pdf
  • 財政状況の整理(参考):shibutani.org

世代間の負担バランス

財務書類の指標では、純資産比率が類似団体より低く、将来世代負担比率が高い傾向が示されています。

市『長期財政計画』掲載の財務書類指標(類似団体比較)
指標 湖南市 類似団体
純資産比率 47.4% 72.7%
将来世代負担比率 31.6% 14.7%
出典
  • 湖南市『長期財政計画』(令和3年3月)財務書類指標・類似団体比較:keikaku03.pdf
  • 総務省「類似団体別市町村財政指数表」等(比較枠組みの理解用)
  • 市の決算・財務書類(最新年次は市サイトで確認):city.shiga-konan.lg.jp

いま減税を語る理由

経常収支比率は現状、全国・類似団体平均より良好です。だからこそ、「財政が特に苦しいから大型事業や負担増はやむを得ない」という説明にはなりにくい局面です。比較的健全な今こそ、160億円規模の新庁舎に踏み切る妥当性や、将来の経常収支悪化リスクを厳しく見る必要があります。長期財政計画も、社会保障費増や庁舎整備を控え「厳しい財政が見込まれる」と明言しています。

関連:新庁舎整備削減すべき歳出政策提言